
どうも、こよりです
今回は、『悪魔さんとお歌』(著者:森下真)という漫画について語っていきます。
タイトルの雰囲気から、怖いと見せかけてほのぼのしている系の漫画かなと思って読みました。
悪魔だけど優しいとか、そういう設定が好きなので。
その予想は、半分アタリで半分ハズレ。
でも、いい意味で予想が裏切られました。
ほのぼのしているようでいて、その実ダークな表情・世界観に引き込まれます。
2巻完結です。
結論から言いますと、「ほのぼのしているようでダークなところ」や「男の子がときどき見せる表情に引き込まれるところ」がおすすめです。
この記事でわかることは? 『悪魔さんとお歌』の内容
この漫画を読んだ感想
この漫画がおすすめな人
どんな内容?
一言で説明すると、「歌が下手で悪魔の生贄にされた男の子が、悪魔に歌を教えて貰うお話」です。
主人公は悪魔さんにへたっぴと呼ばれている男の子。
元々、幼年聖歌隊に所属していました。
身も心も清らかな子どもの歌は、悪魔を殺すための歌。
でも、へたっぴちゃんは歌が下手だったので、悪魔をおびき寄せるための生贄にされました。
子どもは魔力が人一倍強く、悪魔たちは魔力が大好物なのです。
へたっぴちゃんも、悪魔さんに食べられるはずでした。
「情けに最期の願いを聞いてやる」と言った悪魔さんに、へたっぴちゃんは「お歌を聞いてください」と言ったのです。
そこから、悪魔を殺すための歌を悪魔が教えるという、悪魔さんとへたっぴちゃんの歪な関係が始まったのです。
感想
完結まで読みましたが、これはこれで良かったラストなのかなと思いました。
でも、そう思いつつも胸中は複雑でした。
何なら泣きそうなくらい。

へたっぴちゃんも悪魔さんも好きだったので……
もっと別の結末はなかったのかなと思ってしまいます。
でも、悪魔さんの運命が決まったときから、結末はこれしかないかもなとも。
へたっぴちゃんの人生は幸福とは言えなかったでしょうけど、悪魔さんと出会えて良かったと思いました。
『悪魔さんとお歌』の魅力
ほのぼのに見えて……
全体的に、この作品は悪魔さんとへたっぴちゃんのほのぼのとした、楽しいやり取りが主体です。
ただ、「どんな内容?」と「感想」の部分で薄々察したかもしれませんが、かなりダークで重めの世界観です。
そのギャップというか、落差のある感じがより引き込まれると言いますか。
ほのぼの~と癒されていたかと思うと、急に真っ暗な穴に突き落とされるんですよね。
心臓がドキリとして、ちょっと息が止まりそうになって、急に目が醒めるんです。

私の感覚なので伝わりにくいかもですが、読んでみたらわかって頂けるかと思います
へたっぴちゃんの表情
無邪気で純粋に見えるへたっぴちゃん。
でも、ときどきぞっとする表情を見せます。
私がこの漫画を買うきっかけとなった部分でもあります。
数ページ前までキラキラした瞳だったのに、急に怖いんですよ。
同じ笑顔でも、目に光がなくて、まるでへたっぴちゃん自身が悪魔であるかのような。
全く裏がない子だと思っていたので、本気でぞっとしました。

むしろ、ちょっとこの子アホなんだろうなとすら思ってた……
全然違った……
おすすめできる?できない?
おすすめできる方
ダークな世界観が好き
「悪魔」が「優しい」というギャップに惹かれる
おすすめできない方
終始ほのぼのしている作品が読みたい
癒されるような作品が読みたい
無料で試し読みできるところ
pixivコミック
コミックシーモア

おわりに
最後におすすめポイントをまとめておきます。
ダークな世界観に引き込まれる
へたっぴちゃんがときどき見せる表情がヤバい
癒しに見せかけて、全然癒しじゃない漫画です。
癒しを求めると、それなりにダメージがいくかと。

私はちょっと食らいました……
完結まで読むなら、ほんの少しでいいので心の準備を。
それだけで結構変わると思うので。
結末をどう思うかは、あなた次第です。
色々と言いましたが、私は好きな作品なので『悪魔さんとお歌』はオススメです。
今回はこの辺で。

ではでは~
コメント